腰抜けシェフのこんちんちき
またまた、事件が起きた。
なんせとっても臆病で、腰抜けなシェフなもんで。
このプレッツェルをするにあたってもめたのである。ドイツパン好きなマダムにとって絶対にはずせないアイテムであり、パンコース上級のみんなもドイツパンと言えばこのキュートなプレッツェルを食べたいに違いない。
でも、危険な溶液なんか使いたくないシェフは最期の最期まで劇薬苛性ソーダを買いに行くのを拒みつづけ、とうとう日がせまり... 観念したのである。
しかし、薬局まで私を運び、自分は運転席で身を隠すように様子を伺い、結局、私が判子をついて劇薬を購入したのである!で、人相の悪い俺がいったら逮捕されるから... という始末。あきれて、口もきけません。
そう、ドイツパンは、マダムが講習するべきでした...
当日、本番、やはり危険な作業はマダムがこなし、あたかも自分がやったんだぞぉ~~~!と何食わぬ顔で講習を無事終えたのは言うまでもありません。
プレッツェル編
このかわいいカタチと食感が魅力のプレッツェル!
なんでこんな濃い焼き色なのかというと、劇薬である苛性ソーダ3%溶液に浸し焼成する事により得られる色・食感・風味である。