シェフ君、奮闘す。
今日、みなさんに心からお詫びをしなければなりません。今まで約半世紀生きてきましたが、僕は「運動会」というものを完全になめていました。
9月23日秋分の日、この日は次女と三女の保育園の運動会でした。夏中ずっと晴天だったのに、なぜかその日だけは朝から大雨。しかも雷は鳴ってるし、どう考えても中止だろうと思っていた。
半信半疑で6時ごろ保育園の前を通るとすさまじい光景を僕は目の当たりにした。雷鳴と豪雨の中びしょぬれになりながら、なんとお父様方が場所取りのために数十人ほど並んでいるではないか。
よほど奥さんが恐いのか?
それとも自主的に並んでいるのか?
まさに命懸けである。何がそこまで彼らを動かすのか、恐るおそる先頭の人に何時から並んでいるのか聞くと「夜中1時からです」という返事がかえってきた。
しかしそんな彼らの努力とはうらはらに無情にも運動会は中止になったのです。この時ばかりは日頃信心深い僕も「神も仏もあったもんなじゃない」とつくづく思いました。
そして翌日、昨日の大雨もウソのように晴れ上がり運動会が始まった。しかし平日なので観客も少なめ。保育園の運動会は親子競技がけっこう多くて今回仕事でこれない人が多いので、僕のようにヒマそうにしている人はその都度かり出されるのである。
最後に僕からのお願いだが、こんなに命懸けで運動会を戦っているお父さんたちがいるということをもっと世の中に知らしめ、父の日をもっと母の日並みにメジャーにし、夕食のときおかずを一品増やし(できたら刺身がいい)、第3のビールではなく本当のビールが飲めるように、声を大にして言いたい。
結論から言うと、仕事をしている方が疲れないし、よっぽどイイ。
運動会は命懸け!?
ひとまわり、いやそれ以上、親子ぐらい年の差があるお父さんたちと競技するのは大変で体力ではやはり負けてしまう。
しかし、パン食い競走では今まで培ってきた人生経験をフルに使い、見事ぶっちぎりで一番になったのである。