あなたの知らない世界<後編>
〜前回までのあらすじ〜
「M の月」のシェフはある暑い夏の夜、金縛りにあい目が覚めた。しかし、何やら女性の霊のようなものが覆いかぶさっているらしく声も出せなく助けも呼べない。絶体絶命の窮地にたたされたシェフは、いかにしてこのピンチを乗り切るのだろうか...
闇夜に光る細い目、あのふてぶてしい顔、そして奴の一声。
「ニャ〜」
その声を放ち、その物体はのそのそと立ち去っていった。そう、正体は猫だったのです。我が家で飼っている猫の「サスケ」が多分あまりにも暑かったので早く起きてクーラーをつけてくれと言いたかったのだろう。
髪の毛のようなものは猫のヒゲで、生あたたかい風は猫の鼻息、歳をとって最近あまり動けないので太って重い。そして周りを見渡すとマダムは口を開けて気持ち良さそうに寝ているし、子供たちは全員ふとんからはみ出て畳の上にころがっていた。
いかがでしたでしょうか?怖かったですねぇ〜。
これが本当の「猫の怨念」→「猫が(胸に)おんねん」なんちゃって... それでは来年お会いしましょう。