パンコース初級 スタート編
人間は春になると何か始めたくなる生き物だ。
僕もその一人で4月にいつもラジオ講座(英語・フランス語・イタリア語など)のテキストを買い仕事しながら聞いている。しかし続くのはせいぜい2ヶ月で毎年4月と5月のテキストだけがたまっていく。そしてマダムに嫌みを言われつつ、また今年も同じことをしている。
収穫月の数ある教室の中でもパンコースが一番人気が高い。パンを作りたい人は結構いるものだ。そして2回、3回と教室が進んでいくにつれ半分ぐらいの人数にだいたい落ち着く。
パン作りでの最初の関門は「こね」である。手ごねでパンを作ろうものなら手はベトベト、テーブルは粉だらけ、体は汗だらけ、生地ができたらシャワー室へ。そして次の関門が「時間」。発酵という工程があるのでその間何をするか?短気な人は待てない。慣れてくれば洗濯物とか掃除したりできるのだが...
そして最後の関門は、パン作りはある程度の設備がいるということ。日曜大工が好きなご主人がいればホイロとか手作りしてくれるが、だんだん上手になってくるともっといいオーブンとかミキサーが欲しくなるものである。
そんなわけで最終的には約8割の人がホームベーカリーに行きつく。最近は結構安くていろんな機能が付いているものがある。ホームベーカリー本もでている。夜寝る前にセットすれば朝起きると焼きたてのパンができている。つねづね思うのだがパンはやはり焼きたてを食べればおいしいものである。
次回の料理講習会パンコース初級 7月17日は、今回した「ソフトフランス」の応用編です。バラエティあふれるパンが作れますのでご期待ください。開催できることを心より願っています。
精神鍛錬道場
収穫月パンコース<初級編>がスタートした。
果たして何人が生き残れるのか?
パン作りは肉体的にきつい仕事だが強靭な精神力を鍛えるにはうってつけの作業だと思う。
特に「忍耐力」。今、現代人に必要なものはこの「忍耐力」だと思う。もし僕が文部科学大臣なら学校の必須教科に「パン作り」を入れるし、会社社長なら新人社員研修にパンを作らせる。
座禅とか四国八十八ヶ所巡りもいいけどパン作りをして精神力を鍛えれば、苦しい修行の後おいしいパンが食べられる、まさに一石二鳥。
人生は修行の連続。人は神様から宿題を出されて生まれてくる。それは人によって様々。僕の場合はたまたま「忍耐力」だったわけ。さて、あなたは何ですか?