必殺仕分人第6話〜シェフ太郎侍登場
雨が降ったら傘を差す、女が恋すりゃ紅をさす。とかくこの世は右を向いても左を向いても理不尽な世の中じゃございませんか。盗みに殺しに詐欺の山、金カネかねの世の中に泣くのは弱い者ばかり。さぁ涙を拭いておいでなせぇ。この世の無駄と不正を正す必殺仕分人 シェフ侍 が成敗してしんぜましょう。
草木も眠る丑三つ時、ここは倉敷某所レストラン亭Mの月にて何やら怪しげな密会が行われていた...
> 越後屋やすべえ(以下 やすべえ)
お代官様のおかげで今月はさんまのパスタがバカ売れでしてもう笑いが止まりません。
> 南町奉行遠山ゆかこの嬢(以下 代官)
何しろ今年はさんまが大漁でな。ま、わしに任せておけば安くおぬしの所にまわしてやるわ。その代わりいつものアレを頼むぞ。
> やすべえ
もちろんでございます。今回もいい品が届いております。さ、挨拶代わりにどうぞ。
そこには菓子折りいっぱい入ったおはぎの山が... そうこの悪代官、無類の甘いもの好きでその中でもあんこには目がないのである。
> 代官
ふっふっふ、越後屋おぬしも「ワム」よのぉ〜
> やすべえ
ラ〜ストクリスマス♪
お代官様、ご冗談を!
> 代官
わかっておる、おぬしも「ラム」よのぉ〜
> やすべえ
ダーリン、だっちゃ!
お代官様、悪ふざけが過ぎますぞ!!
> 代官
そうか悪かった、それではおぬしもワルよのぉ〜
わっはっは、ワッハッハ...
その時、外から一条の手裏剣が!!!
「何奴、名を名乗れ!」
「文(ふみ)ちゃんから生まれたシェフ太郎」
(文ちゃんはシェフの母上で正式に文子という)
ここでシェフ太郎侍について説明しておこう。シェフ太郎侍、普段はMの月の冴えないオーナーシェフ、マダムに日々こき使われ仕事と育児に追われるが、裏の顔は世にはびこる悪を成敗する必殺仕分人の一人である。
「おぬしらの悪事の数々、ゆるさん!」
ひと〜つ、暇なランチが大好き〜
ふた〜つ、二組以上入ると不機嫌になる〜
みっつ、醜いハゲがある
よっつ、夜中にトイレが近い
いつつ〜、いつも家計は火の車
かくして越後屋やすべえと悪代官の悪事はシェフ太郎侍によって正されたのである。
やっぱりさんまは塩焼きで食べましょう。
かぼすをキュッと絞ってね♪
「オレ〜の名前は〜、シェフ太郎〜〜」完
必殺仕分人「シェフ侍」
このコーナーではみなさまの周りの無駄で理不尽な話をお待ちしております。なお、今回の話は半分ぐらいフィクションで、登場する人物、団体名は架空のものです。
このコーナーに関する苦情・質問等は一切受け付けませんのでよろしくお願いします。
<次回予告>
伝説のあの侍が帰ってきた。背中にあの入れ墨、桜吹雪の「?」...こうご期待!