ツバメから学ぶことは多い
あちこちでツバメたちが巣づくりをはじめている。ちょうど店の前のビルの入口で毎年巣づくりする。今年もちゃんとやって来て壊れた巣を作り直している。4月は営業的にひまなのでツバメたちの働く姿を感心しながら「ボー」っと外を見ている。
最近子どもたちの虐待のニュースをよく目にする。3人の子どもを持つ親として心が痛む。そして、あるとき思った。僕たちも「ツバメたちの子育て」をもっと見習った方がいいのではなかろうか。雨の日も風の日も一時も休むことなく雛たちのためにエサを運んでくる。そのひたむきな姿にいつも頭が下がる。
最初、子どもが産まれた時は無事産まれてくれただけで、笑っただけで、立っただけで、みんな喜び褒めてくれた。大きくなるに連れてどんどんハードルが高くなりもっと手伝いを、もっといい成績を、もっといい大人にといつの間にか褒められることはなくなり怒られることばかり。ツバメたちは空の上から僕たちにこう言っているように思える。
「オイ、君たちはちゃんと子育てしているかい?」
ひょっとしたらツバメたちはこのことを僕に言うために毎年やって来ているのかもしれない。